神経を抜いた歯本当に大丈夫? / 新橋(汐留)にある歯医者のナンバデンタルオフィス
2022/03/31
神経を抜いた歯のケアが不十分で再発のリスクが高まっている
高齢者の歯の保存率が高まる中、日本歯内療法学会が20~50代の勤労世代200人を対象に実施した調査では、働き盛りのミドル世代(40~50代)において「再発の虫歯」が多いことも判明しました。
各世代に虫歯治療の経験について尋ねたところ、ミドル世代では90%以上の人が「治療経験がある」と回答していますが、40代と50代の治療経験の割合を比較してみると、その差は4ポイントと小さく、新たな虫歯の発生は減少していると推測されます。
一方で、40代では46%、50代では70%もの人が虫歯の再治療の経験がありました。
また虫歯治療で神経(歯髄)を抜いた経験がある人は30代から増え始め、40代では46%、50代では66%と非常に多くなっています。
歯の神経には痛みを感じて虫歯になっていることを知らせる大切な役割がありますが、その神経を抜くほど悪化させてしまうケースが多いのは問題です。(神経を抜かなければいけない場合もあります)神経を抜いた人に治療した歯を確認したところ、40代では約7割、50代では約8割の人が「記憶が曖昧、覚えていない」と回答しました。
こんことから、神経を抜いた歯を意識した口腔ケアができておらず、虫歯の再発のリスクを高めていると考えられます。更に神経を抜いた歯の再治療が40代では20%、50代では38%にみられることが調査で判明しました。
神経を抜いた歯は痛みを感じにくく、虫歯に気が付くのが遅れるため注意が必要です。