唾液の分泌量で虫歯再発!? / 新橋(汐留)にある歯医者のナンバデンタルオフィス
2022/03/31
唾液の分泌量が減ることも再発虫歯が増える原因に
ミドル世代の虫歯で最近増加しているのは「歯根う蝕」です。
歯周病を治療して炎症が治まると歯茎が引き締まり、本来は歯肉で覆われている歯根の部分が露出し、そこから虫歯になりやすいことが分かっています。
また、過去の治療で入れた補綴物(被せ物や詰め物)の劣化部分から細菌が侵入して虫歯になるケースも目立ちます。
だからこそ適合の良い補綴物を入れなければなりません。
虫歯の発生には唾液の分泌量も影響します。
虫歯の原因となるプラークは食べ物などに含まれる糖分を餌にして酸を産生し歯を溶かします。
唾液の量が減少するとこの働きが弱まり、虫歯になりやすくなるのです。
唾液の分泌量が減少する原因としては、加齢による唾液腺の機能低下のほか自己免疫疾患や口呼吸、ストレスなどの影響も強く受けます。
また薬の副作用によることも多く、唾液の分泌を抑制する薬剤として知られているのが精神安定薬や高血圧症の薬などです。
更にシェーグレン症候群などの疾患も口腔乾燥症(ドライマウス)を引き起こし、唾液が減少する原因になります。
虫歯予防の観点においても唾液の分泌を促すことは非常に重要で、オーラルフレイルが問題になっている高齢者だけでなくミドル世代に対しても唾液線マッサージ等の指導に積極的に取り組みたいものです。
また、口の周りの筋肉を動かして唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促すために、普段から食べ物をよく噛んでだべることもアドバイスして頂けるといいと思います。
再発虫歯を放置すると歯を失うリスクが大きくなります。
ミドル世代の再発虫歯の予防には、定期検診によるサポートが欠かせません。