う蝕原因菌の母子伝播は絶対に避けるべき? / 新橋(汐留)にある歯医者のナンバデンタルオフィス
2022/05/16
う蝕原因菌は、「感染の窓」と呼ばれる生後19か月~31か月の期間に両親(おもに母親)から伝播すると言われていました。
う蝕予防は、まず母子伝播を避けることと考えられていて、母子が食器を共有しないことなどにより、大人の唾液が幼児の口腔内に入らないようにすることがもっとも大事でした。
また、両親のう蝕治療と口腔清掃により、う蝕原因菌の量を減らしておくことも大切です。
母親からの伝播がもっとも頻度が高いものの、両親からだけでなく祖父母、兄弟、そして友人からの伝播もあることが分かりました。
一方、齲蝕原因菌の伝播はないほうがいいけれど、ミュータンス連鎖球菌だけがう蝕を起こすだけではないことがわかったため、う蝕を発症させるすべての細菌種の伝播を防ぐのは難しいこと、そして、伝播しても食事指導、適切なブラッシングで発症を予防出来るため、それほど神経質になる必要はないという考え方が広がっています。
過度な齲蝕原因菌の伝播予防は親子関係を損なう可能性があることも理由のひとつです。
なんにしても両親でう蝕がないことにこしたことはありません。