進む歯周炎の若年化急がれる早期対応
2022/08/03
前回お話しした一度確立された細菌叢は変化しにくいとお話しましたが、一方で、確立時期に「悪い細菌叢にしない」ことも重要です。
子供のう蝕は減る一方で、高校生になる歯肉炎の罹患率がぐんと上がります。
う蝕の減少により、う蝕が減ったことでプラークコントロールのモチベーションが下がったのではないか、それが歯肉の病変につながっているのではないかと考えられます。
う蝕予防は大事ですが、並行して歯周病予防にも力を入れ、口腔内を良い細菌叢で確立させていく。また、成人のう蝕への対策や啓蒙も歯科全体で考えていかなければいけないと思います。
口腔内を観光に保つことは、間違えなく全身の健康に寄与します。
「口の健康なしに、全身の健康はあり得ない」と思っていますし、その通りだと確信しています。
歯科疾患を予防することの重要性が、一般の方々へも広く認知されていくよう願っています。