入れ歯の正しい洗浄方法を行っている人は半分以下?! / 新橋(汐留)にある歯医者のナンバデンタルオフィス
2024/03/28
歯科技工所運営などを行うお守り入れ歯社が、入れ歯の洗浄と就寝時の利用状況についてアンケートを実施したところ、38.1%もの人が毎日洗浄していない実態が明らかになりました。しかも、そのうちの12.8%が入れ歯を全く洗浄していないと回答しました。
洗浄方法については、ブラシで食べかすを取り除いた後に洗浄液で一晩しっかり除菌することが推奨されていますが、正しい洗浄方法を行っている人は42.1%にとどまりました。洗浄液に浸す時間については、57.9%が一晩中と回答した一方、30分以内が19.8%と2番目に多く、全体の42.1%で除菌が不十分であることが分かりました。
よくある間違った入れ歯の手入れ方法で次の5つ挙げられます。
1.熱湯につける
2.硬いスポンジや歯ブラシで磨く
3.歯磨き粉で磨く
4.漂白剤に浸ける
5.入れ歯の洗浄剤に長時間浸ける
どれも間違いやすい内容ばかりです。
正しい手入れ方法としては、柔らかいブラシでブラッシングを行い、食事をする度に入れ歯の洗浄していただきます。加えて、こまめに水やぬるま湯に浸けることを意識し、就寝時には入れ歯洗浄剤を利用することが求められています。
入れ歯の清掃が不十分な場合、粘膜に義歯性口内炎やカンジダ症の発生、部分入れ歯の場合では残っている歯が虫歯になったり、歯周病を進行させる原因にもなります。このような弊害を知ると入れ歯の洗浄をおろそかにしてはいけないことがご理解いただけると思います。
また、就寝時に入れ歯を装着しているかの問いでは、31.5%が全部あるいは一部を装着したまま寝ていると回答しました。就寝時の入れ歯の着用が広まりつつある一方で正しく洗浄している人はごくわずかという結果でした。トラブルを防ぐためにも毎日のお手入れが大切です。