新橋の歯医者ならナンバデンタルオフィス / 噛むことと脳の関係
2022/01/11
前回で、噛むことによって脳に大きな刺激が加わることを書きました。
脳に刺激が加わるとどうなるのかと行ったことも研究されています。
人の実験で噛むことによって、記憶力に変化があるのか調べた実験があります。
19~26歳の若年者のグループと60~76歳の高齢者のグループに写真を何枚も見せて、あとで一部違っている写真を見せる記憶獲得テストを、ガムを噛む前と噛んだ後で比較した実験があります。
実験の結果、高齢者はガムを噛んだ後の方が噛まないときと比べて、正解率が高くなることが分かりました。
若年者はガムの噛む・噛まないによる差はありませんでした。
高齢者の方ほど意識して噛むと、脳の記憶を司る部位が活性化するという実験結果を裏付けるような形になりました。
実験を行った中で、正解率が15%以上向上した高齢者の割合は全体の2%でした。
しっかり噛むことによって、これだけの効果があることが分かりました。
古い話ですが、20年前にWHOとアメリカ国立老化研究所と日本を含めた各国のアルツハイマーの患者様に行われた調査では、「歯を失うこと」が危険遺伝子の1つとして指摘されています。
また、国内で約4400名を対象に行われた実験では、「歯がほとんどなく、入れ歯を使ってない人」「あまり噛まない人」は認知症になるリスクが高いことが報告されています。
思った以上に噛むことが脳に影響することが分かってきました。
しかし、あまり硬い物を噛んだり、過去に神経を抜いた歯が多いなど、歯の治療の状態によっては歯が割れるリスクがありますので、患者様のお口の状態によっては食べるものをうまく選択する必要はあると思います。