働き盛りの40~50代に「再発虫歯」が増えている。/ 新橋(汐留)にある歯医者のナンバデンタルオフィス
2022/03/31
1989年から始まった8020運動によって80歳で自分の歯が20本以上残ってる人は2人に1人以上となり、虫歯や歯周病で歯を失う人が減っています。
一方、日本歯内療法学会の調査によると、働き盛りの40~50代に「再発虫歯」が増えていることも明らかになりました。
80歳で20本以上の歯が残る高齢者は、2人に1人以上に
2016年に実施された最新の「歯科疾患実態調査」によると、80歳で自分の歯が20本以上ある高齢者、8020達成者の割合は51.2%になり、過去最高となりました。2022年に向けて新たな到達目標(60%)も設定されています。
高齢者が自分の歯を残せるようになった背景には、1日3回以上のはを磨く人が増え、多くの人が定期検診を受診するなど、口腔に対する健康意識が高まったことが挙げられます。その結果、虫歯や歯周病が原因で歯を失う人が減ってきたと考えられます。実際、虫歯も減ってきています。
更に歯科業界においても2000年に国際歯科連盟によって提唱された「ミニマルインターベンション治療」の考えが浸透して出来るだけ歯質や歯髄の健康な部分を残しながら虫歯の治療をすることが主流になってきています。これも8020の達成率を押し上げた要因だと思います。また、今は歯を失う理由には歯の破折によるものが多くなっています。歯の破折については依然ブログで説明しているので参照ください。ダメージの大きな歯も残せるようになったことで、歯根部分が割れて抜歯せざる得なくなっているのです。