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予防歯科で優先すべき「病気にしない」取り組み

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予防歯科で優先すべき「病気にしない」取り組み

予防歯科で優先すべき「病気にしない」取り組み

2022/08/03

前回までに述べてきたように歯周病と全身疾患の関連は明らかです。

予防歯科という観点からは、治療後に再発させない「予防」も重要ですが、その前に、治療を必要な状態にしない、つまり、病気にならないようにする「予防」という観点が大変重要です。

歯周病やう蝕の治療で口腔内の細菌叢は良い状態にもどります。しかし、その状態を維持するためには、定期検診に通い、日々のセルフケアをきちんと続ける努力が必要です。それよりも、病気にならず良い細菌叢を維持する方がはるかに容易なのです。

つまり、まず「歯周病にならない予防」という考え方が大事になります。

例えば、中等度以上の歯周病に罹患すると治癒も大変です。歯周ポケットを完全になくすことは困難で、残った歯周病原菌が増殖し再発しやすくなる。結果として口腔内の細菌叢の乱れにつながります。

細菌、口腔内の細菌叢を変えるという考え方も出てきていますが、外から介入して細菌叢を変えるのはとても大変なのです。

口腔内の細菌叢は12歳から成人になる期間で確立しますが、自然に出来上がった細菌叢を外から変えることはとても難しい。

あるご夫婦の口腔内の細菌叢を調べたところ何十年も同じところで生活をしてきたにもかかわらず、お二人の細菌叢は全然違う。それぐらい一度確立した細菌叢は変化しづらいということです。

しかし、一度病気になると、歯周病原菌などが口腔内に増え、細菌叢が乱れます。

この悪い状態を外から介入して、例えばプロバイオティクスの様なもので変えようとしても、歯周治療をしたうえで毎日摂取し続けなければだめですし、相当に労力を必要とします。

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