毎日歯磨きをしているのに成人の7割は歯周病に罹患
2022/11/14
毎日歯磨きをしているのに成人の7割は歯周病に罹患
歯磨きをはじめとする口腔ケアが実効性のある予防法として取り組まれれるようになったのは、虫歯や歯周病の発症メカニズムが明らかになってきた1960年代以降のことです。
欧米では、口腔ケアの効果的な方法が研究され、歯磨剤に関するさまざまな診療ガイドラインが作成されています。
糖尿病など全身疾患との関係が判明して、日本でも口腔ケアの重要性が認識されるようになってきました。
歯科疾患実態調査によると、日本人の3/4は一日に2回以上歯磨きをしていることが明らかに成りました。
その反面、成人の7割に歯周病が認められるとも推定されています。
また、虫歯では12歳児の平均DMF歯数(虫歯になったことのある歯数)は1984年の4.75本から2020年、0.68本と激減したものの、成人では改善が認められず、近年は高齢期の根面う蝕が新たな課題として浮上しています。
歯周病などで歯肉が退縮し歯の根元が露出してしまい、その部分が虫歯になりやすくなります。
日本人の大半が毎日歯磨きをしているにも関わらず、この様な実態があるのは、正しい口腔ケアの方法が十分に行きわたっていないように感じます。