喫煙と歯の関係 / 新橋(汐留)にある歯医者のナンバデンタルオフィス
2025/02/20
【タバコと歯周病(歯槽膿漏)の関係】
歯周病は歯と歯ぐきの間「歯周ポケット」に付いたプラークの中の細菌によって、歯ぐきが炎症を起こし、歯を支えている歯槽骨が破壊されていく病気です。
主にプラークが原因で歯周病となりますが、タバコ中のニコチンによって歯ぐきへの血流が悪くなり、歯周組織が弱くなります。
そのため、タバコを吸っている人は、歯周病になり悪化しやすいのです。
【タバコが歯周病(歯槽膿漏)を悪化させる理由】
1. ニコチンによる血管収縮
歯ぐきに酸素や栄養を送る血管が、タバコのニコチンにより収縮。
そのため歯周組織の血液の流れが悪くなり、歯周病になります。
2. 免疫機能の低下
ニコチンは体を守る免疫の機能も低下させます。
細菌と戦うための白血球の機能が低下してしまうので、歯周病も治りにくくなるのです。
3. 線維芽細胞の抑制
繊維芽細胞という歯ぐきの傷を治してくれる働きが抑えられてしまいます。
【タバコによる口腔内への影響】
タバコは歯周病以外にも口腔内へ悪影響を及ぼすので、注意が必要です。
・ヤニで歯が汚れる
ヤニが付くことで歯が茶色く汚れてしまいます。
・プラークが歯に付着しやすい
タバコは唾液の量も減るためプラークが歯に付着しやすくなります。
プラークが増えることで虫歯、歯周病にもなりやすくなります。
・口臭の原因となる
ヤニの成分タールやニコチンで口臭が悪化することがあります。
また、歯周病も口臭の原因となります。
・歯肉が黒くなる
タバコによってメラニン色素が増加するため、歯ぐきが色素沈着を起こすことも。また、毛細血管の収縮によって黒ずんで見える可能性があります。
【禁煙は歯周病予防に効果がある?】
禁煙することで、歯周病のリスクはいくらか低下します。
また歯医者で歯周病治療を行っても、禁煙しなければ治りにくいことも事実。
歯周病だけでなく、口臭や歯の汚れを防ぐためにも、なるべく煙草は控えることをおすすめします。