歯茎まで割れてしまった歯を抜かずに治療
2021/08/03
目次
歯を残す治療
歯が割れてしまったり、虫歯により歯が、ほとんど無くなり歯の根にまで虫歯が進んでしまい、歯茎が覆いかぶさる状態になってしまうと、
そこに土台を作り、被せ物を入れる治療ができなくなり、『抜歯』を告げられてしまう可能性が高いです。
患者様よっては、「出来るだけ自分の歯を残したい」と抜歯を拒む方もいらっしゃると思います。
そこで抜歯をせず、治療をする1つの方法が『エクストルージョン』です。
では、エクストルージョンとはどのような治療なのか詳しくお話していきましょう!
エクストルージョンとは?
エクストルージョンは、様々な目的で治療を行うことができます!
その中の1つが歯を残す治療法です。
エクストルージョンとは歯根挺出術(しこんていしゅつじゅつ)とも言い、部分矯正の様な治療です。
一般的に矯正と聞くと歯を横にずらしていき綺麗に揃えるイメージですが、エクストルージョンは歯茎に埋まった歯を引き上げて露出させる処置になります。
詳しい治療内容は以下の通りです。
~治療方法~
1.歯茎に埋まってしまった歯の根を綺麗にし、お薬を詰める処置を行います。
2.根の中に矯正用のバネを入れ動かないように歯科用レジンで固定をさせます。
3.隣同士の歯に牽引するためのワイヤーをつけます。
4.ワイヤーにバネを引っ掛けて歯科用レジンで固定をさせます。
5.定期的にバネの長さをずらしていき、歯を引き上げます。
6.歯が出てきたら、被せ物を入れるための土台や形を作り、型取りを行います。
その後被せ物が完成次第、実際に合わせていき問題がなければ被せ物をつけて治療は終了です。
さいごに
多くの歯科では、バネでなくフックを根に入れゴムで引き上げを行います。
ゴムだと3~4日間で引っ張る力が弱まり頻繁な通院が必要となります。
それに比べ、バネだと引っ張る力が持続的に掛かるので、約1週間半を目安にご来院いただきます。
また、ゆっくりと持続的に引き上げることにより、歯槽骨の作りが良くなります。
あまり行われない方法で、より歯のことを考え治療を行っていくことが、当院と他院の比較になると思われます。
抜歯を告げられてしまった歯を、できるだけ残して治療を行いたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽に新橋にある歯科のナンバデンタルオフィスまでご相談下さい。
(※エクストルージョンは自費診療となります。)